日本の離島、その歴史を探る

かつては国として存在した、対馬

かつては国として存在した、対馬

史実としても大きな意味を持つ島

日本神話における国産みから誕生した第八島について説明しているが、やはりこの島について取り上げていなければ締まらないだろう。それは 古事記などで第八島の最後に誕生した『対馬』についてだ。この島に関しては神話と言った面でも確かに色々と奥深いところだが、この島の場合は先に紹介した以上により史実といった面を蔑ろにして話を進めることが出来ないところでもある。それは島がある位置としてもだ、日本の離島の1つとして数えられているがそれは壱岐島よりも離れたところ、丁度大韓民国と日本は九州地方の中間地点に位置している。

地理的な意味でもここは大陸からの窓口として機能しており、文化的・経済的交流が頻繁に行われていたところでもある。ユーラシアから流れ着く数々の品は、まず対馬を経由して本州へと流れ着くこととなる。ただこれは引いて言うならば対馬は最も危険な場所に位置しており、そしてその危険が対馬を足がかりとして日本本土へと向けられるのではないかとも考えられたため、対馬では早急にとばかりに迅速に国防上における軍事拠点が作られるなど、様々な意味でこの島が抱えている問題を垣間見ることが出来る。

そんな対馬と言う離島についてだが、全長南北82km、東西に18kmとなっており、面積数にしてみるとおよそ約700km2に及び、日本の島の中では10番目に大きなところとなっている。面積にしてみると一見して広そうに見えるが、対馬と言う離島の特徴は大半が小高い山で形成されているのが何よりの特徴だ。また各地に原生林が生えており、人間が居住するためにはそれなりに厳しい環境であるのは、他の離島と同じところ。

対馬は形式上では長崎県に所属している離島として登録されているが、フェリーを始めとした九州地方などの連絡線などを考慮すると、一番深い繋がりを持っているのは福岡県となっている。対馬と言う国を紐解いていくためにも、まずはこの島の詳細な情報から読み解いていこう。

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多種多様な生態系

離島と言えば何とも言っても生態系の違いに注目している、そんな人もいるだろう。先に話した隠岐島のような南北それぞれにしか生息しない動植物が共存していると言った、異様な生態系をシステム化している事は、別段珍しいモノでは無い。それは同様に対馬としてもそうだ、ただこの島の場合については隠岐諸島に見られるあまりに独特すぎるといった内容で構成されているわけでは無い。無論対馬にしか生息していないといった動植物は存在しているが、その多くは本州というよりも大陸よりの生態系に近いところがあると言われている。

それはなぜかというと、数万年前におきたとある数回目の氷河期において、地球の気温が下がってしまい海から蒸発した水分が雪となって、大陸に降り積もっていった。それによって海面が現在で言うところの140mまで沈降したと言われており、それによって現れた陸路を伝って対馬に大陸に生物たちが渡ってきたと考えられる。つまりは、現在対馬で生息している動植物たちはその頃から続く自然界ならではの形態を保持して、現代に至ると言ったところだ。

もちろん島に渡ったからといって無事に繁殖できるほど、動物達は順応力に特化した生物では無い。中には絶滅した種もいれば、何とか周囲の環境に適合するように、自らのシステムを周囲に合わせていくといった方法も取っていく。その頃から対馬には生態系たる存在はいくつか存在していたため、自然界のシステムに基づいた共存関係を築き上げることとなった。

主な生物として

こうした対馬が対馬として現在の形になるまで長い道のりを経ることになるわけだが、そんな対馬を代表する独自の野生生物がどんなものがいるのか取り上げてみよう。まず最初に紹介するのは、大陸系列の生物ではあるが、日本領域の対馬で生息していることから天然記念物ならびに絶滅危惧種として指定されて保護活動の対象となっている『ツシマヤマネコ』だ。当然山猫として野性での生活に特化しているため通常想像できる猫とは大きく異なっているが、見た目は本当に普通の猫と遜色がない。あえて違いを出すとすれば体にある模様が特徴的といったところだ。

次に代表的なのは『ツシマサンショウウオ』と呼ばれるモノで、こちらも対馬固有の生物であり、その原点は大陸と対馬が繋がったことによってこの島にて生息し始める。ツシマヤマネコと同様に日本では絶滅の危険性がある生物として数えられているが、ツシマヤマネコほど急を要していないのは幸いと言ったところか。

土地柄としても特殊

離島と言う点をとれば対馬にしても、隠岐や壱岐にしてみれば本州には見られない特徴を持っているものだが、この項目で取り上げている対馬に関して言うならばその険しい山間とほぼ全域に展開しているリアス式海岸が何より印象的なものとなっている。特にリアス式海岸に関して言うならば海岸線だけでも1km程度まで広がっているなど自然豊かな対馬を堪能することが出来る。中でも浅茅湾の自然海岸線に関しては延長線上で日本一の長さとしても知られているため、それを見たいがために訪れると言う人もいるだろう。

また各離島と同じようにこの対馬も山間の麓にて人々は生活しているが、対馬に関して言うならば全体的に山がちで険しくなっているため、生活として考えれば少々不便なところがあると思ってもいいかもしれない。そのため農業をするために必要な土地環境たる平野部などが少ないとあって耕作が出来ないという問題を抱えているほか、陸路に関して言うならば本州と比べると分かるように不便を強いられる場面と出くわすことが多々ある。

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地質から見る、歴史の深さ

土地という意味では対馬の地質もまた特徴的だ。かつては島と陸路続きだったこともあって、海底に降り積もっていた堆積岩などによって構成されている。その地質はおよそ3000年前にも及ぶ地質が対馬の大部分に広がっており、中にはマグマ活動の影響を受けているなど、対馬の中でも地域事によって異なる地質を構成しているといった学者としては面白いところが散見している。観光客としての視点で見るならば、それぞれの地域で違う地質の特徴を観察してみるのも面白いだろう。

中には天然記念物として指定されている竜良山などの山脈などには健康なフォルンフェルスを形成している岩盤もあるなど、対馬という1つの離島で考えても地域事によって異なる地質は本州と比べても遜色ない見所でもあると言える。

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