日本の離島、その歴史を探る

重要な起点、淡路島

重要な起点、淡路島

神話的観点から見る『淡路』とは

オノゴロ島の話題ももう少し取り上げてもいいが、ここからは国産み神話によって生まれた島々を通して少しばかり話を進行させていこう。やはり国産み神話を参考にして考えていくとなったら、最初に取り上げなければならない島は、何といっても『淡路島』だろう。この島は先に紹介したように、オノゴロ島にてイザナギとイザナミが生み出した最初の、事実としてだけ挙げるなら『三番目に作り出された島』だが、神話の中では最初に生まれた2つの島々は存在そのものを数に入れないとする扱いをされてしまったため、事実上二神が作り出した島となっている。

そもそもどうして『淡路島』と呼ばれているのか、根本的にその部分からとても気になっている人も多いだろう。なのでまずは軽く名称由来に関していうならば、その名称から多く由来とされていた説が残されている。過去、日本に存在していた『阿波国』へと続くために用意された道だからこそ『阿波への道』から『淡路』へと繋がったと頻繁に言われているが、もしもここで古事記と日本書紀が述べている事が絶対とするならば、それは明らかな矛盾として話が少し繋がらなくなってしまう。

こうした点は名称からも推測されており、そこから紐解いていくと淡路島というものがとても尊い土地であるという考え方も存在している。そもそも『淡』という感じには自然を意味する字と組み合わせることが多い感じとなっており、そこへ『路』という時を宛がうと古代期おける漢字の意味からは『最初に国として完成することが出来た尊い土地』という意味になるという。この時の『路』とは現代で言うところの『地』という意味ではなく、『尊さ』という意味合いが当時は持たれていたため、淡路島というものが国産みによって初めて誕生した島国として崇められている。

元々淡路島は当時から、大和や京都の朝廷などから程近いところに位置している国家として非常に重要な拠点として利用されていたことなども歴史から窺い知ることが出来るが、そこに神話的要素は絡んでいないため、完全に軍事的な意味合いで利用されていた。それからの歴史で兵庫県へと編纂されたことで近畿地方の一部、兵庫県の有名な観光名所として利用されるようになっていった。

ここでポイントなのが『兵庫県』ということだ、筆者は幾度か兵庫県に関する記事を作成しているが、中でも気になったり、または注目するべきポイントとしてあげる事の多かったのが『景観』に対する取り締まりについてだ。兵庫県には『景観形成地区』として認定されている地域においては、許可が下りたとしても厳しい建築制限がかけられており、少しでも違反してはいけないことで有名である。そのため、周辺は昔ながらの建築物が息づく景観が保たれており、関東圏には見られない近代期などに見られる優美な眺望を楽しむことが出来るため、多くの人がそういう意味でこの地域に住みたいと考えている。

そんな景観に関する取り締まりは良い意味で、淡路島内にも適用されているので、そこのところを少し見ていこう。

激安!国内旅行!

風光明媚を守るため

関東と関西ではそもそも街並みを見渡してみると、まるで異国に来たような錯覚さえ覚えるときは無いだろうか。同じ日本なのに、それを前提としてもだ、例として東京と京都を見比べてもまるで違っている事を理解出来る。現在の首都とかつての古都、一見するとそれとなく都会的な要素を感じられるがそれでもこの2つの地域は明らかな違いを実感できる。それを説明する意味でも、先述で京都観光で伏見稲荷神社に訪れたときのことを思いだすことが出来た。伏見稲荷神社には『千本鳥居』という有名な観光どころが存在しており、小高い山の頂上まで有志で神社を建てられ続けている名所だが、そこを登ったときに山から京都の町を見た時に気付いたのは、眼下に広がる京都という街がとても鮮やかだったことだ。東京の街はどこぞも歪な雰囲気をかもし出しているが、京都という街ではそれがあまり感じられなかったのは、街に一定の高さとなっている建物があまり建築されていない、統一された高さの建物が集中している。

高度経済成長期、今でこそ言えることだがいくら国を立て直すためという名目上だったとはいえ、東京を中心とする関東圏では様々な巨大ビルが建築されたことで、一見すると需要が上がったと思われるが、それは逆に本来あるべき東京の環境に悪影響をもたらすこととなる。それを後々悔やむことになるわけだが、同じ都市開発を行っていた京都ではそういった傾向にみられなかったのは、元々の天因みを守ろうとする意識が高かったからといえるのでは無いだろうか。

それはそれは同じく淡路島を市内に保有している兵庫県でもそう、そのため都会らしさといえる機械的で歪な都市環境によって、周辺地域の環境を汚染することを条例によって禁止することで、近代以前から続く由緒ある街並みの形成に成功した、日本でも数少ない風光明媚という言葉が良く似合う都市を持っている県だ。またそうした環境の統一性が保たれていることもあって、兵庫の、『景観形成地区』周辺を含む各地は高級住宅街として知られており、資産家はもちろん一般市民にとってもいつかは住んでみたい憧れを抱かれていることも有名な話。

寝台列車で行こう

淡路島ならではの環境を利用する

淡路島は大和、ならびに京都からおよそ中間地点に存在していることもあって、歴史的においてもとても重要な地域となっている。国としてもだが、商業と言う意味でも淡路島がとても重要な拠点だった事は史実の流れだけを見ても、どれほど貴重だったことを知ることが出来る。

ご存知の通りだが、淡路島はその名の通り少し小広い島となっているため閉塞的な国だったのかと連想するかもしれないが、各地から貿易やらで盛んだったことも知られており、また大和朝廷のみならず各方面からしても淡路島という島を、そして国をただの狭小国と見なすことはなかった。様々な国との通称なども相まって、淡路島の魅力は単に日本神話において第八島で最初に作られた島ではない事を知ることが出来る。

[an error occurred while processing this directive][an error occurred while processing this directive][an error occurred while processing this directive]